アルゼンチンで発見 超新星 SUPERNOVA
Hola!
皆さんは星は好きですか?
私はよく、夜に夜空を眺めることはありますが、彼ほどに眺めることはないでしょう。
2月22日、アルゼンチン、ロサリオ州に住んでいるあるアマチュア天文家の男性が見つけた星は実は「超新星」だった…
そんな超新星の発見を確実なものにしたのが旦那の友人研究員カップルだったもんだからびっくり。
しかも彼らが働いている研究所はラプラタ国立大学で、
私が大学交換留学先の大学で、
世界は狭いなーと実感。(それよりもびっくりしすぎてもうわかんない)
日本にいるときに知り合った彼らだけど、その時にも東大の天文学にいたらしくって、
前から星みつけて~の下りは知ってたけど、こんなにすごいもんかい?!
毎回お二人のお家にお邪魔する度にこのお話をするので
おもしろおかしくちょっと紹介したいなと思います。
見つけたのは
アルゼンチン、ロサリオ州に住んでいるアマチュア天文家のある男性。
彼の名前はビクトール・ブソ Victor Buso
この人はただ単に星が好きで、毎晩のように望遠鏡をのぞいていたそうです。
雨の日も風の日も嵐の日には自家製展望台が飛んで行ったことも。。。
嵐の後、道の真ん中に半径型の自家製展望台が落ちていたら誰でも不安になりますよね。
そのためご近所付き合いはあんまりよくなかったそうです。
しかし、そんな彼ですが、ある日いつものように望遠鏡をのぞき、星を撮影。
その写真の中にひときわ目立つ星に気が付き、ラプラタ国立大学で研究をしているメリナに連絡。
研究員のメリナは見た瞬間「これはやばい」と思い、研究プロジェクトを立ち上げチリ、日本、アメリカなど世界を飛び回り研究を進めた。
そして今年2018年2月「超新星」Supernovaとして発表されたのである。
星の発見はまるで宝くじを当てるよりも難しい
この発見は、当夜の空のコンディションが理想的なものだったという好条件だけでなく、様々な幸運とも言える偶然が積み重なりもたらされたものである。超新星爆発の頻度は平均して各銀河で1世紀あたり1個発生するかどうかという程度で、1世紀が90万時間もあることを考えると、超新星爆発をちょうどとらえられる機会は100万分の1より小さい確率に過ぎない。加えて、銀河の中心部や腕の部分など明るい場所で起こっていたら見過ごされていた可能性もあり、SN 2016gkgの発見はちょうど良いタイミング、ちょうど良い場所で爆発したことが幸いした。
アマチュア天文家がとらえた、爆発した瞬間の超新星 - アストロアーツ
と、かなり低い確率でこの「超新星」をビクトールはとらえたことになる。
また、友人のメリナ研究員も
「本当にあり得ない、あんな自家製展望台でこんなのを見つけるもんだから…」
と彼氏のガストン研究員がアサードを焼いている最中教えてくれました。
そんなあなたたちが知り合いなのも私的には大ニュースだけど…。
そんな旦那が一言、
「嵐で展望台飛んだんでしょ、ご近所さん嫌がったり、ビクトールさんのこと変人って言ってただろうけど、立場逆転だね。」
おう、さすがブラックユーモアアルゼンチン人代表、ご近所さんその言葉で殺せるよ…
「逆に、「嵐で飛んだ時、俺がトタンとか展望台の部品拾ってやったんだぜ」っていうやつとかいそうだね」
確かに…
そんな中、メリナ研究員に対して
「研究室では望遠鏡というかハイテク望遠鏡で画面を覗いて星を観察しているんだろうけど、
ビクトールの本当に覗いて見る自家製展望台にはかなわなかったんだね!」
痛い、痛いよ、それ!(笑)
でも本当に、目の上のたんこぶ状態で、変人だって噂はあるらしいけど
今回の大発見ですんごい人になっちゃったんだから本人もうれしいよね。
彼らのスーパー高速おしゃべりに私が付いていける限りで理解したんだけど、
アルゼンチンにはこういう偉業を行った人に賞金も表彰もないみたい。
それってなんか、せっかく発見者も研究者もアルゼンチン人なのにここで表彰しないでどうするの?
って感じ。
うーん、折角自国民がノーベル賞にもできそうなことしたのに、
しかも発見者なんて研究員じゃなくって、愛好家で自家製展望台で見つけたっていうのに、
表彰もお金もないんだー。
ちょっと、どうしたんだよ、と言いたくなる。
まぁ、ガストン・メリナ研究員カップルは本当にいい人で面白くって。
このニュースをきっかけにたくさんの取材やラジオなどに出演したんだけど
彼氏のガストンって乙女なのよ、
ビクトールは宇宙のダイヤモンドを見つけたようなものだ
って語って、すごくロマンスなのに、
彼女のメリナって
まるでマラドーナがとか、サッカーでどれだけすごいのか例えたそうだけど、
宇宙のダイヤモンドの話はメリナが話したことに、
サッカーの話はガストンが話したことにすり替えられちゃってたんだって!
なんとまぁ。
いまだに男性はコレ!女性はコレ!という情報操作されているのかよ、と女性陣は納得いかず。
ガストンは穏やかなので「いいよ、大丈夫~」精神、強しガストン(笑)
そんな彼らの話を聞くとさらに星に興味を抱きたくなりますね。
講演会
そんな彼らの講演が今月3月23日(金曜日)19時から
アルゼンチン、ブエノスアイレス、パレルモにあるガリレオガリレイ・プラネタリウムで行われます。
場所はここ
なかなかめったにないことなので速攻申込み、先ほど確認メールが届きました。
感想はこちらのブログに追加で掲載しようと思います!
私のスペイン語理解力でどのくらい理解できるのか。
専門知識が多くて高級な子守唄にならないようにも事前学習するつもりで頑張ります!
ブエノスアイレス、ガリレオガリレイ・プラネタリウムのオフィシャルホームページ
Bienvenidos al Planetario de la Ciudad de Buenos Aires Galileo Galilei
講演会へ行ってきた!
講演会へ行ってきました!
仕事終わりだったので夕焼けのプラネタリウムが素敵でパシャ。
講演会は相変わらずのアルゼンチン時間で30分ほど遅れてスタート。
研究者であるメリナとガストンは専門知識を並べてたスーパーな内容を解説。
それでも天文学に全く興味のない私でもわかりやすいスライドを使っていたので今回の発見がどれだけすごいものかわかりました。
このスライドでは一般的に見つけることのできる超新星が赤と緑の点。
そして、世界的にも発見をしよう!と促している場所で研究をすすめ、新しい望遠鏡ができたのは青い三角形の場所。
そしてビクトールの発見した超新星がなんとその下!
ビクトールの幸運はかなりの確率でアルゼンチン有数の宝くじの当選率をとうに超えてしまうほど。
だからなのか、ガストン研究員
「飛行機が落下する確率はビクトールが超新星を見つけた確率より低いので、一緒に飛行機に乗る際は気を付けましょう!」
なーんていうから、思わずぷぷぷ。
この後、この超新星が太陽の3倍ほど大きいと言われて私疑心暗鬼になりました。
また、よくO億光年とかいうじゃないですか。
この超新星は恐竜が生まれる前に爆発して、やっと今日その光が届いたっていうんだから、宇宙ってすごいですね。
もう、付いていけません。
講演後、個人的にビクトールさんとお話ししましたがなんて、気さくで、優しいんだ!
てっきりもっと個人が強い方だと思ってた…ごめんなさい。
ツーショットもパシャリ。ありがとうございます!
メリナとガストン研究員とでピザを一緒に食べ、もうすぐセマナサンタだからってピザ屋からロカ・デ・パスクワ(パン)もらっちゃった♡
参考サイト、ニュースサイト
下記インターネットニュースサイトに詳しく今回の超新星発見について書かれています。
アマチュア天文家がとらえた、爆発した瞬間の超新星 - アストロアーツ
超新星:爆発の瞬間 アルゼンチンのアマ天文家が偶然撮影 - 毎日新聞
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