ElMundoPequeño

Un mundo pequeño

20代ゆとりが8年越しにアルゼンチン移住し赤裸々に綴る。本当に世界は小さい。

だからアルゼンチン人は働かないのか。

Hola!

わたし、Ponjaはよく、アルゼンチンの経済がわかってませんでしたので、それを前提として読んでいただけたらと思います…

インフレやデフォルトもよくわかってないです。

最近やっと円高とかわかるようになりましたのでか・な・り低レベルな内容ですので。

お付き合いくださいませ~

 

あのペソ大暴落後、こんなコラムを発見。

jp.reuters.com

 

私は経済などには本当に無頓着ですので、やっとやっと、なんとなく、アルゼンチンの経済や日本人のいう「アルゼンチンでは住めない」の意味が分かってきた。

まぁ、それでも私の幸せはここにあるので本当に、軍事政権や迫害がない限りこの国を出るつもりはありませんが…

 

ドルとペソの関係

円の場合

だいたい、日本で円安、ドル高になってもあまり騒がない。
どちらかというと一般市民の中では「海外旅行に行きずらくなる」ぐらい。

そんなに日本で生活経験がないPonja(大学4年間一人暮らししただけ)はあんまり声高らかにドルが高くなることで生活危機は感じられなかった。

まぁ、上がっても数円単位が多かったし、1週間ほどで落ち着きを見せるのも日本らしいです。

それに、ドル高になることで急激に金額が変更することもありません。

例えば、東南アジアから輸入しているであろう、100円均一ショップはそのままのお値段で販売されます。(税金は別として)

 

ペソの場合

それがアルゼンチンでは商品の値段はドルとペソはかなりつながっていることが多い一方で給料はペソのままということが多いのです。

例えば、オレンジ。
毎朝フレッシュオレンジジュースを飲んでいる私たち夫婦ですが、
2018年1月中旬 1キロ15ペソ
2018年9月現在 1キロ30ペソ(安いところで)
普通の八百屋だと1キロ70ペソするところもあります。

例えば、アーモンド。

旦那が好きなので1キロ単位で買っていましたが、価格がDolarizado(ドルベース)なので半年前から比較すると
2018年1月中旬 1キロ50ペソ
2018年9月現在 1キロ100ペソ
倍の値段になっているのです。

実際の市場では常に倍の値段に感じているのですが、
ここ最近ではインフレ率は30%、ペソ暴落には40%と報道。

100円均一ショップの商品が130円、140円に値上がりすることを考えると恐怖ですね。

一方でお給料はというと、
2018年1月中旬 10000ペソ
2018年9月現在 11500ペソ(インフレを考慮した15%の増給)
15%しか増えないのです。

実際15%増えればいいところで、多くの職場では増給がないところも。

 

計算してみる

100円均一ショップを例えて考えると恐怖ですね。

インフレ率を40%にすると、それぞれの価格は140円に値上がり。

それに加えてドルベース料金なら、
1ドル=100円で計算すると半年で200円と計算。

1ドル商品を100円均一として販売するなら、最終的に

240円均一ショップになるわけです。

ひぃぃぃ…

 

お給料を25万とします。

2018年1月中旬

家賃は5万+管理費2万(各月で変動します) =7万(とりあえず一律にします)
電気 1万
水道 1万
ガス 1万
食費 2万

合計 12万 残高12万(お給料の半分)

100円均一は100円で買い物ができますので1200個買い物ができます。

 

一方で2018年9月現在 お給料29万円(15%増給)

家賃は5万+管理費4万(各月で変動します) =9万(とりあえず一律にします)
→11月より7万円になります
電気 2万
水道 2万
ガス 2万
食費 5万

合計20万 残高9万(お給料の3分の1)

100円均一ショップはインフレとドル高で240円になりましたので375個しか買い物ができません。

この事実!!!

というか、この計算が合ってるのかすら怪しい…

計算できない…

でもやばいのは、おわかりだろうか?!

 

だからアルゼンチン人は働かないのか。

そんなかんなで、ペソベースで生活する人にとっては大問題なのです。

しかも、たった、半年で
2018年1月中旬 1ドル=19ペソ
2018年9月現在 1ドル=39ペソ
までペソ安・ドル高になること自体すごいことです。

給料は増えないなか、商品価格・モノの値段は上がる一方。

ドルをベースにした商品ばかりで、ペソの価値が低くなるために、いくら稼いでも意味がないような状態になってしまうのです。

そうすると、ペソで貯金はできないから、ドルに換金=貯金。

ペソはまた半年したら半分の価値しかないからモノかドルに換えないと意味がない。

100円が50円だけの価値になって、100円均一ショップの100円が240円の値段になるんだから。

私はむしろアルゼンチンはよく「仕事をしていられるなぁ。」と感心です。

私は生粋の日本人なので「働かないと!」思考でとにかく働くつもりでいますけど、その思考のないアルゼンチンで、アルゼンチン人がちゃんと会社に行って、お金を稼いでいる時点で、「すげぇ」と思っちゃいます。

私だったら、アルゼンチンに生まれて育ったら、仕事しないかもな―。
生活できないけど。

 

何とかなるらしいアルゼンチンの経済

それでいて、こんなに生きずらい、生活しずらいアルゼンチンだけど、
なんどもデフォルト起きて、10年前にも経済恐慌があったアルゼンチンだけれども、

なんとか生活ができるところが「アルゼンチンらしい」

旦那は私よりかなり年上なのであの経済恐慌を知っています。
彼は当日大学生だったそうですけど、

「あーあの時はパスタばっかり食べてたよ」

なんて、呑気なこと言って過ごしていたそうです…

でも家族も大変だったそうで。

私「その時は乾燥パスタ?生パスタは食べれたの?(最近の好きな食べ物生パスタ)」
旦那「心配しなくていいよ、生の『普通の』パスタなら食べれるさー」

なんだよ、それ。