ブエノスアイレスの盗難対策
Hola!
ここ最近、インフレによる公共料金や交通費などの値上げが続き、
アルゼンチン国民が悲鳴を上げているせいか
盗難なども気持ち多く発生しているような気がします。
先日も帰宅途中のバスでスマートフォンの盗難がありました。
知らない人の盗難でしたが、自分の身におきたように後味が悪いです。
そこで今回はブエノスアイレスでの盗難対策について少し明記しておこうと思います。
*盗難対策で今回ブログを書きますが、今回紹介する方法で盗難を発生させる確率を低くすることはできますが、これで100%盗難がないとは言えません。ご自身の判断で行動してください。
危険な場所に不必要に行かない。
駅付近は基本アブナイ。
駅付近では格好のスリ、盗難スポットです。
盗難やスリのあと電車に乗り込み、警察をまくことができるからです。
なので下記の地域には十分注意してください。
Constitucion コンスティトゥシオン
Once オンセ
Retiro レティーロ
また、レティーロにはVilla スラム街があります。
長距離バスのターミナルがあるため必ずそこを通る必要がありますが、よそ見せずしっかり注意してターミナルへ行けば大丈夫です。
極力早朝や夜遅く発着便は避けましょう。
公共交通機関の乗り方
- 電車や地下鉄、バスなど乗る際にも注意が必要です。
- できるだけ出入り口付近にはいないこと。
- 混雑時には自分の荷物に気を配ること。
(私の場合は状況にもよりますが、しっかり荷物を持ったり、リュックなどは前に持ったりします。)
- 携帯や貴重品はむやみに出し入れしない。
(必要なときのみ出して、終わったらすぐにバックなどにしまうこと)
(出すときは周りの状況を確認して。自分が出入り口付近なら極力出さないほうがいい)
公共交通機関では窓にも気を付けてください。
到着後、ドアなどを閉めるタイミングでどこからか手が出てきたりすることがあります。
例えば、バスなどだと出入り口付近は犯罪者がドアから手を伸ばし携帯を奪い去って逃げたり、
電車や地下鉄などではドアを閉めるタイミングでスラれてしまうので、後追いができなくなります。
できるだけ乗車の際は中心部でドアや窓がない場所を優先的に乗っていくことが大事です。
こういう場合スリの人の気持ちになってどこからだと盗れるか考えたり、想像することも大事です。
私の場合、初めて乗る路線や不安になったとき、ほかの乗客を見回しながらどこでスレるのか、自分はどういう場所にいるべきなのかいつも考える癖をつけておいています。
そうすると自動的にどこにいればいいのかわかってきます。
人や時間帯
人の所持品や所有物も一つの確認方法だと私は思っています。
例えば明らかしっかりしたブランドで偽物じゃないものを持っている人で。
イヤリングや時計など小さいものに使用していたら基本は白です。
でもブエノスアイレスでは身なりだけでは判断が付きにくいので、私は直感です。
例えば、
「近い」
パーソナリティゾーンが近い人、鞄によく当たる人などにはちょっと気を配ります。
基本的に南米はあいさつでハグもベソもする国民性で、近い人が多いですが、やたらに近寄ってくる人にはいつも気を配っています。
「見てくる人」
私がアジア人で日本人だからだと思いますが、興味本心で凝視されることはよくあります。
しかしブエノスアイレスで教養のある人は基本的に興味本心で見てきません。
スリをする人は見るところが違います。
ケータイ、鞄、アクセサリーなど、どんな人間なのか相手を探って、スリ易いのか考えて居ます。
なので変な「気配・視線」を感じた場合、すぐに携帯をしまって鞄もしっかりホールド、外の景色や現在の場所の確認などを見るふりをして車内を見渡します。
相手も人間で、成功したいのでむやみやたらに相手を襲うことはありません。
また、私は女性なので
「男性」
も盗難対策の対象のうちです。
男性差別ととらえられてっしまったら大変申し訳ありません。
でも彼らにスられた場合、力じゃ及ばないからです。
バスなどに乗り込んだ際、どこに男性がいるのか、どんな男性なのか、見て自分がどこに乗るのか判断します。
むやみやたらに近く、気配や視線を感じそれが男性ならもうブザーですね。
ひたすら「私から何も盗れませんよ」アピールします。
それでも盗られた場合は別ですけど、これで今まで何かを盗られたことは私はありません。
「異性」としてアピールしているのであれば、ごめんなさい、もっと違う場所でしてよ、って言いたくなります(笑)
だいたい、必要ないので(笑)
「人通り」
も大事です。
ミクロセントロならオフィスワーカーらしい人が10人以上いるような道を歩くようにしています。
間違ったのならすぐに人通りの多い道に戻ります。
万が一スられた場合も人が多ければ助けを求められますし、目撃者がいることは大事です。
目撃者がいないような、人通りが少ない人気のない場所ではスリだけではなく、暴行なども起こりかねてしまいます。
余計な犯罪を犯されないためにも人通りのある人気のある場所を常に意識することは大事です。
狙われている?と感じたら
とにかく、お店に入ることも大事です。
助けてはくれませんが、お店に入ることで強盗などの犯人は躊躇します。
そこで犯行を犯して100%無事に盗れるわけではないですからね。(私の見解です)
その場を立ち去ったり、レストランに入るなり、スリの被害にあうことは避けることができると思います。
時間帯
早朝や夜遅くなど、人通りとおなじで人がいない時間帯は気を付けることです。
スリや強盗など発生した場所、発生しやすい場所の特定
こういうのは長年滞在してやっとわかるものですが、
常にアンテナを張ることは大事です。
例えば、上記に挙げた地区以外に、
レティーロ付近のサン・マルティン広場などは多くの観光客が盗難、スリだけではなく、強盗や暴行など、ひどい場合はもう少しで死んでしまう…ぐらいの傷を負った人まで。
このようなことが起こりやすい場所というのは理解して不必要にカメラやお金を出すことはないようにしたほうがいいです。
また、ボカ地区のカミニートじゃない場所もよく強盗が起きています。
基本的にアルゼンチンは貧困の差が他の南米諸国と同じようにあります。
お金があるところには貧しさもある国です。
例えば、レコレタ地区やレティーロ地区など貧しさと富が隣り合わせの場所は要注意です。
特に観光客は富裕層地区だからと気を抜きがちで細い路地や人通りの少ない場所に行きがちです。
スリや強盗などの犯罪者はどこにでもいます。
いくら富裕層地域だからと言って安心しないでください。
アルゼンチンは日本じゃないことの大切さ
私はこのことは本当にしみじみ感じています。
もうし私が日本にいるときのようにふるまえば、携帯が何台あっても足りないと思います。
ブエノスアイレスっ子の防犯意識
旦那がブエノスアイレスっ子なので聞いてみました。
「もう、盗られたときは仕方ない」
けっこうあっさり。
「スリをする人がもともと悪いけど、
それをさせてしまう人も悪い。
盗られることには何にも思わないけど、盗られた後の精神的ショックが大きいから、
盗られないようにするのが普通なんじゃない」
さすが、大学教授、言うことが違う。
他のアルゼンチン人同僚に聞けば
「避けられない、いくら注意していても盗られるときは盗られちゃうし、
命とか本当に大事なものじゃないならまだ…」
と言っていました。
モノに執着しやすい日本人、盗られたから後追いなどしないで潔く考えるのが賢明なのかな…と。
ケチャップ強盗など、いろいろな知的犯罪が増えていますが、
しっかり「自分は現地人だ」ぐらいの気持ちで注意していれば最悪の事態まで怒らないと思います。
でもやっぱりスリや強盗は避けたいので上記のような場所、誘発させないように気を付けることが一番でしょう!